行政書士の開業の難易度は、最初のころに高まります 

行政書士は士業であり、独立した働き方をする資格です。合格者の大部分は現実に、開業という道を選んでいるはずです。

独立という働き方は、どんな業種であっても必ず失敗というリスクと隣り合わせです。つまり、失敗する人がどこかにいたところで、驚く必要はまったくないのですが、口コミやネット等を通じて失敗談を聞くと、いっぺんにネガティブな見方に走ってしまう人がおおぜいいるようです。「行政書士は開業の難易度が高すぎる」なんて無責任なうわさが流れるのもこういった原因が関係しているそうです。

しかしそれは偏った見方にもとづいています。先入観に支配されて、安直に行政書士の開業は難易度がひたすら高いのだと思い込むのはやめて、まずは冷静な立場から見つめてみましょう。

行政書士に合格したら、その先の数年間は確かに大事です。
やっとのことで試験に受かったときは、喜んだりホッとしたりで忙しいかもしれませんが、早くも次の試練に向けて動き出さないといけません。

開業直後の数年間がきわめて困難なものになってしまう理由をここで並べてみます。
・試験に受かると燃え尽き症候群のようになって、体中からやる気が抜けてしまう
・登録料や開業資金のねん出等が原因で、財布が空になってしまう
・開業の仕方でミスを犯してしまい、仕事を思うように取れなくなってしまう
・就職しようとして結果が出なくて、何ヶ月も無駄にしてしまう


シビアにとらえるなら、受験期間中よりもさらに、合格・開業後は苦労する恐れがあるわけです。精神的な負担や体力的な負担も大きいですが、費用面での負担もばかになりません。

特に注意してほしいのは、「行政書士になってからしばらくの間をどうやって生活するか」です。そう簡単に顧客をつかまえることはできませんし、やはり最初の数ヶ月は仕事がゼロに近くても当たり前。こうなると、生活資金を蓄えておいたり誰かに助けてもらったりすることも必要になってきます。

難易度の高さで名高い行政書士試験に受かる前は、そのようなことに注意を向ける余裕はなかなか持てないでしょう。しかしときには、合格後にどうやって立ち回っていくのか考えることも大事ですね。考えておいたほうが、開業後の難易度を下げるチャンスが増えるはずです。

→ 難易度無関係に行政書士試験に合格できる勉強法