行政書士と社会保険労務士の難易度etc.を一大比較

行政書士と社会保険労務士は、ジャンルが微妙に違いますが、難易度ほかいろいろな角度から頻繁に比較される資格です。
もっとも行政書士と社会保険労務士とを比べて、どちらの難易度が下か、どちらが取りやすいか……を調べるよりも、それぞれのよさを調べて活用したほうがプラスですが。


1.行政書士と社会保険労務士の、合格のための難易度を比較すると?

年度 社会保険労務士 行政書士
平成20(2008)年 7.5% 6.5%
平成21(2009)年 7.9% 9.1%
平成22(2010)年 8.6% 6.6%
平成23(2011)年 7.2% 8.1%
平成24(2012)年 7.0% 9.2%
平成25(2013)年 5.4% 10.1%
平成26(2014)年 9.3% 8.3%
平成27(2015)年 2.6% 13.1%


平成27年度の社会保険労務士試験は難易度が高くかなり合格率が下がりましたが、例年では、行政書士と社会保険労務士とでは合格率はかなり近接しています。
行政書士の合格率の安定性については、こちらのページ でも述べていますが、実はその原因は、社会保険労務士にも通じるものがあるのです。どちらも、一部の問題が難しくなっているとよくいわれるものの、勉強法を大きく変えなくても対応できる点も似ているでしょうか。

とにかく、行政書士と社会保険労務士の難易度に大差はありません。
ただし、学ぶ法令の専門性で言うと、社会保険労務士のほうが奥が深いでしょうか。

注意点は、社会保険労務士には受験資格の縛りがあることです。
たとえば高卒の場合は受けられないなど、学歴や職歴等で細かく規定されていますから、先によく確かめないといけません……その意味では行政書士のほうが、ハードルが低いでしょう。


2.行政書士と社会保険労務士の、合格後の成功を目指すときの難易度を比較すると? 

社会保険労務士は、実は企業に就職する働き方が広く確立されています。企業の社員として働く「勤務型」という区分が実際にあります。
この場合は資格取得後にしっかりした就職活動が必要ですが、行政書士よりも安定感があることは事実です。

開業するときは、失敗のリスクがあると同時に、大幅な成功(たとえば年収1000万以上)のチャンスもあることは、どちらにも共通しています。
ちなみに社会保険労務士の場合は、契約が顧問式(毎月同じ仕事をすることが多いため、永続的な契約になる)ことが多いため、安定感はあります。ただしやれる仕事は社会保険労務士のほうが限られてきますし、行政書士のような「単発で10万円以上の仕事」等は普段はあまり期待できません


3.総評

行政書士と社会保険労務士のどちらを選ぶかは、好みの問題だともいえます(受験資格のせいで、後者を選べないことはありますが……)。
難易度はどちらも似たようなものです。
合格後の進路は、社会保険労務士のほうが安定した道をずっと選びやすいですが、行政書士にも仕事の種類の広さといったメリットはあります。
勉強内容や仕事の内容をよく吟味して、好きなほうを選ぶことがオススメです。

※行政書士と社会保険労務士は、ダブルライセンスに適した資格でもあります。実際に、両方を取得して、事務所を繁栄に導いた成功例はたくさんあります。機会があれば、両方の取得を検討するのもまた一興です。

→ 難易度無関係に行政書士試験に合格できる勉強法