行政書士と土地家屋調査士の難易度etc.を一大比較

行政書士とよく難易度が比べられる資格に土地家屋調査士があります。
「不動産」と「法律」……と、畑違いの資格ですが、受験資格がなく、誰でも目指せて、誰でもキャリアを築けるチャンスが感じられる……といった共通点があるため、しばしば比較の対象になっているようです。


1.行政書士と土地家屋調査士の、合格のための難易度を比較すると?

年度 行政書士 土地家屋調査士
平成20(2008)年 6.5% 8.0%
平成21(2009)年 9.1% 8.1%
平成22(2010)年 6.6% 8.4%
平成23(2011)年 8.1% 7.7%
平成24(2012)年 9.2% 8.4%
平成25(2013)年 10.1% 8.8%
平成26(2014)年 8.3% 8.8%


過去5年分の合格率を参照すると、どちらも合格率は5~10%の間を推移しているという性質があり、拮抗しているくらいだと考えたほうが妥当でしょう。

土地家屋調査士は、試験が筆記と口述に分かれるなど、手がかかる部分もあるものの、かつてよりは楽になっている部分もあります(口述試験についても、筆記を通れば、それほど脅威ではありません)。
受験者も減少傾向にあり、むしろ今からなるべく近いうちが狙い目かも知れません。

上述したように、行政書士と土地家屋調査士には共通点があります。
受験の際に共通する点としては、受験資格がないためでしょうか、どちらの試験もあまり準備ができていない受験者が集まる傾向が多少強いようです。「適量の勉強をしてから来場している受験者だけで合格率を調べると、どちらも合格率が10%を超えるのではないか」という意見もありますね。
どちらも試験勉強はたいへんなものの、準備がうまくいけば、何年も苦労しなくても1度で受かる試験です。


2.行政書士と土地家屋調査士の、合格後の成功を目指すときの難易度を比較すると? 

土地家屋調査士は、土地の測量から、不動産の登記申請まで、かなり広範にわたる業務を行います。そのため、需要は全国のどこに行っても高い資格だと言えます。
不動産業界に就職するにはもってこいの資格であるほか、独立・開業もできる(その場合は、成功すれば高収入も可能)資格です。

行政書士はあまり就職向きの資格ではありません。
最初から独立することになることも多く、それは実際ハードです。ただし土地家屋調査士でいきなり独立は高難易度ですから、行政書士のほうが(独立志向が強いなら)いいでしょう。


3.総評

試験の難易度も、将来性も、行政書士・土地家屋調査士ともに資格も備えています。
あとは好みの問題でしょう。
不動産に強い関心があり、最初は就職したいなら土地家屋調査士、最初から開業したくて、また不動産以外の仕事に関心があるなら行政書士がいいでしょう。

※ちなみに、不動産関連の業務を専業にしたい場合、行政書士と土地家屋調査士を両方取得していると大きな武器となります(この点は、宅建にもあてはまりますね)。

→ 難易度無関係に行政書士試験に合格できる勉強法