行政書士で開業して成功を収めるのは、どれくらいの難易度か? 

行政書士の難易度といえば、試験のレベルを問うことが普通ですが、試験合格後のこと、開業の難しさ等も軽視できません。
前のページまでで、他の人気資格と行政書士を比べつつ、開業や就職の難易度についてもさりげなく語ってきましたが、ここではどうすれば開業の難易度が下がるのかを考えます。

行政書士は、基本的に独立・開業型の資格です。企業の法務部や人事部等への就職例は毎年少数です。もちろん行政書士事務所は法律事務所で雇ってもらうことはできますが、これまた仕事の口は、どちらかというと少数ですし、いつかは自立することを考えておかないといけないでしょう。
それに、自立しても行政書士としてやっていけずに廃業する例も、毎年各地で確実に出ています。

最近の行政書士の開業の難易度を高くしているのは、

  • 毎年多数の競争相手が発生している
  • いきなり開業しても、顧客はなかなか集まらない
  • 1回1回の依頼形式の契約が多く、収入に安定感が少ない
主にこのような点でしょう。

それでは、今後開業する上で大切なことはどんなことでしょうか?
常に情報分析を行い、顧客の開拓や仕事の領域の選定に惜しみなく努力をつぎ込むことです。

新米の行政書士、あるいはその志望者ができる情報収集手段としては、次のようなものがあります。
  • 各地の行政書士会との交流を熱心に維持し、イベント等にまめに参加する(開業後に役立つ情報を教えてくれたり、仕事をときには斡旋してくれたりもします
  • 近隣の開業行政書士や、他の士業開業者を探してコネをつくる(アドバイスをもらったり、仕事の協力をし合ったり……といったメリットがあります
  • メディアを利用する、特にWebはMAXに活用する(開業した行政書士がここにいることをPRする上で重要です
この10年間を振り返っても、開業に成功した行政書士を見ていると、積極性やコミュニケーション能力といった、明らかに必要な条件のほかに、最初の数年で、うまくメインの業務および顧客の確保に成功しているという共通点がありますね。

もともと行政書士の開業では、次のようなメリットがあります。
  • 取り扱える行政手続きの種類がとてつもなく膨大で、かなり雑多な業種で、顧客をつかまえられる可能性がある
  • 特に、法制度の改正のたびに新たな需要が生まれる可能性がある
ここまでの流れを踏まえて、特に推奨しておきたいことは、
  • 法制度や行政手続きの変わり目をよく見て、どんな書類作成の需要が今後増えそうか検討する
  • 居住地域等の条件を慎重に調査して(たとえば、周囲にどんな企業が多いのか、
  • あるいは周囲にどれくらいすでに大きく成長している行政書士事務所があるのかetc.)、戦略を練る
といったことでしょうか。
もっとも、これもあくまでもひとつの方法論にすぎません。
どんな着眼点を持つべきか、それを考える上で参考にしてほしいと思います。

→ 難易度無関係に行政書士試験に合格できる勉強法